『カエルのご主人様と召使のボク』 〜あらすじ〜 新着スーツを3日に一度はボタンを弾き飛ばせるほど腹を膨らませ、日々太っていくカエルの旦那様。 カエル族の中では断トツのイケメンであり、そして紳士的であり、誰からも好かれる存在だが・・・デブだった。 同族の中でも群を抜いた巨漢で、腹回りの太さたるや樹齢数百年の幹にも匹敵するうえに、丸々と膨れて雪だるまでも飲み干したのではないかという程。 そんなカエルの主人は、使い人の仔カエルにお腹を支えて貰わなければ満足に歩く事すら出来ない。 腹がデカすぎてテーブルも使用できず、椅子に座ったら召使いが皿を持ち、食べさせてあげる。 仕事の時以外は、食っちゃ寝ばかりで、毎日ミネラルウォーターを50リットル飲み干すのが日課になっていた。 1年、2年・・・時間の経過とともにカエルのご主人は肥え太っていき、ますます膨れ上がり うっかりバランスを崩してはよく仔カエルを押し潰して困らせていた。 大富豪でもあり、超巨漢でもあるカエル様は彼の何倍も何倍も太った竜が開いたパーティーに招待され そこで想像を絶する食事会を体験してしまい・・・ 6日間続いた、その食べ放題パーティーが終わる頃 会場に招かれた客、全員が呻き、悶え、寝込み、起き上がれなくなり 満月と見間違わんばかりの巨腹と化し それでも食べ続けていたのは主催者の超肥満肉塊竜だけであったという それ以来、ますます太ってしまったカエルのご主人は、召使いに迷惑をかけないよう外出を更におさえ 更に肥え太り、まだ太り、これでもかというほどに太り とうとう歩行の際に召使いの補助が不要になってしまった。  そう、“自身のお腹”が支えになり倒れる心配はもうないのだから もっとも、そんな凄まじい太りっぷりではまともに歩くことはせず、特注の巨大専用車両に乗って移動するようになったとか 彼の膨れ上がったお腹のサイズは、例の竜・・・ジャグー様に追い付かんとしているとかいないとか おわり