コジョンド、デンリュウ、ザング ■□■□■□■□■ 『ふとっちょカンフー』 コジョンドは、耐久力が無かった。 だから太った。体格が立派なポケモン、大きなポケモンはHPや防御力が高いからだ。 ホエルオーのように大きく、そしてボスゴドラやカビゴンのように太く!! 3か月間の、“特訓”によって立派なおデブカンフー使いと化したコジョンド。 おかげでタフネスになった彼だったが、素早いスピードは失われてしまうのだった… 今では機敏なデブを目指して、太りながら動作を早くするトレーニングをしているという 『大きな光』 灯台の光役としてバイトをしているデンリュウ。 しかしこの頃は霧が発生して光が届きにくくなった。 おかげで事故が起きそうになり、デンリュウはショックをうける。 「僕がもっと目印の光を出せたら・・・」 その日からデンリュウはより強い電気の光を生み出すために、たくさんエネルギーを蓄える。 バクバク、モグモグ、お腹がパンク寸前になるほど食べまくった。 苦しくても、辛くても、デンリュウは二度と失敗をおこすまい、とほぼ24時間体制で食べ続け風船のように体がぷくぅっと膨らんでいった。 みるみる体が大きくなり、その分強力な光も生み出せるようになった。 今では世界一の灯台として注目され、 そして世界一太った840kgのデンリュウとして別の方面でも人気になって、訪れた観光客からお菓子を貰ってますます肥え続ける毎日を繰り返しているんだとか。 『ハブネークの罠』 「くそーっ、また負けた!」 「へへ、細長いだけの奴に負ける気はしねーな」 ハブネークとザング―スのライバル対決は、ザング―スの連勝が続いていた。 「あいつのでんこうせっかで、いつも最後にトドメさされるんだよなぁ・・・ 俺様の毒も通じないし、あーやだやだあのメタボグースめ」 まてよ、とハブネークは思った。どくも通じないほどのメタボボディ(※めんえきのおかげです)なら、それを更に悪化させれば素早い動きは出来なくなるはず・・・ その日から、ハブネークのザング―ス肥育作戦が実行された。 ともだちのドS系どくポケモン達に頼み、ひたすらザング―スにご馳走をふるまう。 いきなり待遇がよくなったり、モテモテになったザング―スは嬉しさのあまり疑いもせずに全てのご馳走を食いまくり、お代わりも促されるまま、お腹のマッサージもされ放題、そして周囲のポケモンをリモコン代わりにグータラ生活を続けるのだった。 1週間もすれば体重は50kgを突破。 1か月もすると、ますますだらけて太るスピードが増し、87kgに。 そして半年後には180kgを突破して、元の4倍以上の体重になってしまう。 今ではカビゴンのように寝たきり生活が続き、ウエストもビア樽以上の丸さを誇っていた。 これでハブネークはかつる! そう思い、勝負を挑んだ。 が 「か、からみつけない!キバも通らない?!」 最後の頼みの綱、ポイズンテールも腹にヒットした瞬間ボヨンって跳ね返された。 全ての攻撃が通用しない、すなわちこのデブグースは対ハブネーク最強無敵ポケモンになってしまったのだ!! そのくせ相手は体重をいかしたパワーで、前より強くなっている。 「くそーっ、今度はガリガリになるまで痩せさせてやるぅ」 ハブネークが勝てる日はまだまだ近づいてこないようだ おわり